Sunday 26 February 2012

デルフトメソッド: オランダ語学習

今通学中のDelft TUのコースは、「デルフトメソッド」としてそれなりにオランダ語学習方法としては、有名らしい。Webサイトにも説明がある通り、どちらかというと、会話勉強中心に進んでいく。テキストには文法の説明は少なく、こんな方法で本当に伸びるのだろうか、、と不安もあったが、日常オランダ人の家族やお店の人とのやりとりを通じ、この1週間でそれなりの成果を感じる。未だ発音やFluencyなど課題はあるが、今はこの方法をとにかくやり通してみようと思っている。

文法を1つ1つ学んだり、単語を1つ1つ覚えるというよりは、1章のトピックの話(50行くらい)を通し、自然と全てを学んでいく方法なんだろうなと最近感じる。先生からは「テキストの内容は、それぞれをしっかり何故こういう文体系になっているのか考えながら勉強してきなさい」と言われているだけあって、各文章を理解するために疑問を持ちながら解体していくと、「各種」文法に自然と触れる。例えば、ちょっとしたところでは、形容詞が名詞の前にくると"e"が最後につく(不規則なものもあるが)とか、複数形は通常"en"が追加されるとか、男性か女性かによって名詞の形が違うとか、動詞のポジショニング、などなど。

また最初は新しい単語を、単独で覚えようとしていたけれど、よくよく見ると、センテンスはそれなりに練られて意味をもっており、音を伴って文章をのみこんだ方が、一挙に頭に入ることを発見!例えば、「1年は12カ月で構成されています」という文章があると、これで「1年」「月」「構成される」が丸ごと頭に入る。勿論、綴りもテストされるので、ある程度、手を動かして個別単語を覚える努力も必要だけれど。ということで、音と単語・センテンスと文法を丸ごと一緒に学ぶのはハードだけれど・・・。これだけの短期間で集中的にステップアップしようとしているのだから、致し方なし。

そういえば、昔、ロンドンのカランスクールという語学学校に1カ月強学んだことがあるのだけれど、そこでのカランメソッドにちょっとコンセプトは似ているかもと思う。そこではテキストにある幾つかの質問と答えからなるセンテンスを、CDで自習してくると、授業では先生が矢継ぎ早にその質問部分を生徒に問いかけ、生徒は完璧な文体&発音で先生に応えることをひたすら求められる。全く文法の授業はなし。なぜならそれぞれのセンテンスの内容自体が、文法の説明が入っていたり、↑のデルフトの文章のように、文章自体をまるごと呑みこむと一遍に幾つもの単語が意味がる形で頭にこびりつく内容になっているからと思う。でも頑張ってついていっていたら、周りのNon Japaneseの友人たちから「しゃべるのうまくなってきたね!」といわれったっけ。もしビザがとれて、仕事が暫く見つからなかったら、英語のBrush Upのために、またカランスクール行ってみたいと実は思っている位。

これを考えると、日本での語学学習では、書かれている文体と、音は切り離されて学ぶから、勉強してもなかなか「話す」という行為が進まないように思う。折角勉強したからには、紙の上だけで通用する語学ではなく、人とのコミュニケーションがしっかりできるものにならないと、Motivationも下がりがちになるように思う。だから大学で2年間もドイツ語を第二外国語で勉強したはずが、全くさっぱり会話はできない。ということで、、この方式、かなり強引&ハードな部分も正直あるけれど、結構お薦めかもと思う。

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